今回は、「不妊治療中に感じた夫婦の温度差と、その乗り越え方」について、私自身の体験をまとめます。
この記事はこんな人におすすめ
- 不妊治療中に夫婦の温度差を感じている方
- 夫がなかなか理解してくれないと感じている方
- 二人で妊活に向き合うヒントを探している方
不妊治療を始めてしばらくして、ふと気づいたことがありました。
私、一人でがんばってるな・・・
本格的に不妊治療をすると決めてから、私は鍼治療に通ったり、本を買って勉強したり、神社にお参りに行ったりしていました。
でも、夫はというと、正直そこまでではありませんでした。
「私だけ、ちょっと力を入れすぎなのかな?」
そう思うくらい、二人の間に温度差を感じていて、それがじわじわとつらかったんです。
なぜ夫婦の温度差が生まれるの?
不妊治療を進める中で感じたのは、治療を「体で経験している」のは女性側だということです。
ホルモン注射、採血、内診、薬の副作用。
どれも、自分の体に起きていることです。
でも、夫の体には何も起きていません。
もちろん、夫も夫なりに考えてくれているとは思います。
それでも、この「体験していることの違い」が、感情の温度差につながっているのかなと思いました。
同じ目標を持っているはずなのに、
「なんでわかってくれないの?」
と思ってしまう。
この孤独感は、理屈だけでどうにかなるものではありません。
だからこそ、つらいんですよね。
今振り返ると、体験していることが違う以上、温度差が生まれるのは、ある意味仕方のないことだったのだと思います。
だからこそ大事なのは、温度差をなくそうとすることではなく、お互いが歩み寄れるように、二人で工夫していくことなのかなと思います。
ここからは、私たち夫婦が実際にやってみたことを3つ紹介します。
私たちがやってみたこと
1|女性の体のことを、少しずつ共有した
夫に対して、最初は「なんで自分から調べてくれないの?」と思っていました。
でも、話していくうちに、夫は興味がないというよりも、知らないからどう関わればいいかわからなかったのだと感じました。
それから私は、日頃から少しずつ説明するようにしました。
「生理ってこういうものなんだよ」
「排卵ってこういう仕組みでね」
「内診やエコー検査って、こういう感じなんだよ」
こんなふうに、ひとつずつ共有していきました。
すると、ある日、夫のほうから
その薬って、どんな効果があるの?
と聞いてくれるようになりました。
さらにその後は、自分から病院を調べて精液検査に行ってくれたり、先進医療の助成金の申請方法を調べてくれたりするようになりました。
「知る」ことで、夫も少しずつ自分ごととして動いてくれるようになったのだと思います。
正直、「こっちが言わなくても調べてよ!」と思う気持ちもありました。でも、私が話すことで、夫が調べるきっかけを作るのも大事なんだなと感じました。
2|「まず一緒に悲しんでほしい」と伝えた
治療の結果がうまくいかなかったとき、
すぐに「また次があるよ」と前向きにならなくてもいい。
私が欲しかったのは、前向きな言葉よりも、まず一緒に落ち込んでくれる時間でした。
判定日の前に、私が
もう何も考えたくない
と弱音をこぼしたとき、夫は何も言わずに一緒に診察についてきてくれました。
また、別の日に私が
もう不妊治療辞めたいかも・・・
と漏らしたときも、
やめてもいいよ。英断だと思うし、応援する。
続けるなら、それも応援するよ。でも、後悔しない?
この言葉は優しかったけれど、正直、少しずるい答えだなとも思いました。
「やめてもいい」と言ってくれる。
「続けるなら応援する」とも言ってくれる。
でも、最後に決めるのは私。
一緒に背負ってくれているようで、最終的な決断は私に委ねられているような感覚もありました。
ただ、このときの私は、正解を出してほしかったわけではありません。
「こうしたほうがいい」と決めてほしかったわけでもありません。
ただ、不安でいっぱいの気持ちを、隣で一緒に受け止めてほしかったのだと思います。
だから私は、少しずつ
「前向きな言葉よりも、まず一緒に悲しんでほしい」
「答えを出す前に、今の気持ちを受け止めてほしい」
と伝えるようになりました。
夫婦であっても、欲しい言葉や支え方は言わないと伝わらない。
そう気づいてから、少しだけ気持ちが軽くなりました。
前向きな言葉より寄り添ってくれる気持ちが大事。
3|「こうしてくれると嬉しい」を具体的に伝えた
不妊治療を通して、私は「察して」は難しいと悟りました(笑)
「採卵の翌日はご飯を作ってほしい」
「検査結果が出る日は、一緒にドキドキしてほしい」
「落ち込んでいるときは、まず話を聞いてほしい」
こんなふうに、してほしいことをできるだけ具体的に言葉にして伝えるようにしました。
すると、夫も何をすればいいのかわかりやすくなったようです。
ちなみに採卵後、夫が迎えに来てくれて、一緒にご飯を食べていたら、今度は夫がお腹を壊して、私がトイレ待ちをすることに……なんてこともありました(笑)
そんな出来事も含めて、二人で同じ時間を過ごせること自体がありがたいなと思えるようになりました。
「わかってほしい」と思うことほど、ちゃんと言葉にして伝えるのが大事!
少しずつ伝え合うことで、夫婦の関係も深まっていくのだと思います。
それでも、うまくいかない日はある
正直に言うと、今でも
「なんでわかってくれないの?」
と思う瞬間はあります。
夫婦の温度差が完全になくなったわけではありません。
でも以前よりも、「温度差があっても、それでも一緒にいる」という感覚は強くなりました。
不妊治療中は、体も心も揺れやすいです。
だからこそ、夫婦の関係までしんどくなることもあります。
でも、温度差を感じること自体は、決しておかしなことではないと思います。
そんな日は無理に解決しようとせず、「今はこう感じている」ということだけでも、言葉にして伝えるようにしています。
まとめ
夫婦間の温度差は、必ずしも悪意から生まれるものではなく、体験していることの違いから生まれるのだと思います。
だから、温度差があること自体は、ある意味仕方のないこと。
それでも、不妊治療は二人のこと。だからこそ、相手に歩み寄ってもらえるような工夫が大事だと感じています。
私の場合は、女性の体のことや治療のスケジュールを少しずつ共有することで、夫が興味を持ち、自分から動いてくれるようになりました。
また、落ち込んだときには「まず一緒に悲しんでほしい」と伝えること。
そして、してほしいことを具体的にお願いすること。
この3つを意識するようになってから、夫も不妊治療に関わりやすくなったように感じます。
どれも特別なことではなく、要するに「言葉にして、二人で話し合うこと」なのだと思います。
もちろん、毎回うまくいくわけではありません。
それでも、完璧を目指すのではなく、これからも二人で少しずつ歩んでいけたらいいなと思っています。
同じように夫婦の温度差に悩んでいる方が、少しでも「自分だけじゃない」と思えますように。
そして、あなたたち夫婦が少しずつ同じ方向を向いていけますように。
心より応援しています。