※こちらの体験談はあくまで参考としてご覧ください。詳しくはご自身で実際に足を運んで確認してください。
※令和7年度より「不妊・不育専門相談センター」から「福岡市プレコンセプションケアセンター」へ名称が変更されました。
今回は妊活の相談ができる「福岡市プレコンセプションケアセンター(旧:不妊・不育専門相談センター)」についてご紹介します。
この記事はこんな人におすすめ
- 妊活・不妊治療をしている人
- 妊活の悩みを誰かに相談したい人
- 夫婦で気軽に相談できる場所を探している方
妊活を始めたものの、なかなか妊娠できず、不安を感じていませんか?
病院に通うのをためらっていたり、通ってはいるけれど治療方針に不安を感じていたり…
さらに、どこに相談すれば良いか分からず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
私もそんな一人でした。誰かに相談したいけど、だれに相談したらいいかわからない。親?友達?カウンセリング?占い?と迷走していました。
そんな時知ったのが、福岡市役所の地下にある不妊や妊活に特化した相談窓口「福岡市プレコンセプションケアセンター(旧:不妊・不育専門相談センター)」です!
福岡市が運営しているため、安心して利用できるのはもちろん、無料で相談できるのが嬉しいポイントです。
名前から「不妊治療専用かな?」と思うかもしれませんが、妊活に関する悩みもしっかり聞いてくれます。
福岡市プレコンセプションケアセンター(旧:不妊・不育専門相談センター)とは?
福岡市では、不妊カウンセラーや医師などの専門職が、不妊や不育に悩むご夫婦を対象に、さまざまなサポートを提供しています。
妊活中の不安や悩み、不妊・不育に関すること、妊娠に伴う身体や心の悩みなど…と、難しく感じるかもしれませんが、妊活に悩んでいる方なら誰でも気軽に相談できる場所です。
もちろん、パートナーと一緒に相談に行くことも可能です!
詳しく知りたい方はこちらもお読みください


どこにあるの?
福岡市役所の地下1階にあります。
詳しい行き方については、施設情報でご説明します。
※電話での相談も可能です。
何ができるの?
現在抱えている妊活の悩みや不安をしっかり聞いてもらえます。
妊娠までの流れや不妊治療についても、分かりやすく説明してくれます。
福岡の医療機関について豊富な情報を持っており、必要に応じて、自分に合いそうな病院を説明してくれます。
※医療機関への紹介は行っていないのでご注意ください。
誰が対応してくれるの?
不妊カウンセラー(助産師や看護師)が、丁寧に相談に乗ってくれます。
不定期ではありますが、専門医と直接相談できるチャンスもあります。
(市政だよりで案内があることもありますが、直接電話で確認した方が確実です。)
利用可能時間
10:00〜17:00(月・火・木)
12:00〜19:00(水・金)
12:00〜17:00(第2・4土)
※変更になる可能性がありますので、詳しくは公式サイトをご確認ください。
利用条件
福岡市内に住んでいるまたは市内で働いている方が対象です。
料金
無料で相談できます!回数制限はないので、何度でも利用可能です。
予約方法
電話での事前予約が必要です。
予約時には、希望する曜日や現在の状況について質問されます。
平日は比較的予約が取りやすく、第2・第4土曜日にも対応しています。
福岡市以外にも、各自治体で不妊相談センターが設けられていることが多いです。
例えば、「〇〇県 不妊相談センター」と検索することで、お住まいの地域に合わせた情報を見つけることができますよ。
困った時は、ぜひ行政のサポートを活用してみましょう!
相談センターで話を聞いてもらうことで、モヤモヤしてた気持ちがスッキリしますよ!
※こちらの体験談はあくまで参考としてご覧ください。詳しくはご自身で実際に足を運んで確認してください。
実際に相談してみた流れ
私が実際に「福岡市プレコンセプションケアセンター(旧:不妊・不育専門相談センター)」を利用した流れをご紹介します。
1|相談センターを知ったきっかけ
私は子宮内膜症によるチョコレート嚢胞を抱えており、現在も病院に通院中です。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
子宮内膜症(チョコレート嚢胞)に苦しむ30代の私が治療と妊娠の選択に悩んだ日々
最近、妊活のためにできることを色々試しており、「不妊治療鍼灸」に通い始めました。
そこで「福岡市プレコンセプションケアセンター(旧:不妊・不育専門相談センター)」の存在を教えていただきました。
「福岡市役所の相談窓口なので安心して相談できるので、悩んでたら一度訪れてみるのも良いですよ」と勧められ、治療の方向性に迷っていた私は、迷わず予約を取りました。
市政だよりでも相談窓口の紹介がされていたようですが、読んでいたのに全然気づいていませんでした・・・!
2|電話で予約
「福岡市不妊専門相談センター」に掲載されている電話番号から予約できます。
直通番号のおかげで、すぐに担当の方と話すことができました。
電話で聞かれた内容は以下の通りです。
- 予約希望日
- かかりつけの病院があるか
- 現在の治療内容(タイミング、人工授精、体外受精など)
- 不妊治療の検査の有無と結果
- 相談時にパートナーも同行するか
- 自分の名前と連絡先
サクサクっと聞いてくださり、スムーズに答えることができました。
意外にも希望日で予約が取れ(平日だったからかもしれませんが)、予約の電話をした翌週に訪問することになりました。
市役所の電話って転送されがちだけど、直通番号のおかげでスムーズに対応してもらえました!
3|実際に訪問

福岡市役所に行くのは人生で2回目。
1回目は、最上階にある食堂(現在は閉店してます)でご飯を食べるために訪れたのですが、不妊治療の相談で再び足を運ぶことになるなんて、思いもしませんでした。
福岡市役所に行き慣れていない私は、入ってすぐに迷子に(笑)
たまたま運よく見つけたエレベーターで地下1階に降りると、案内板があり、指示通りに進むとすぐにセンターを見つけることができました。
ついに相談センターへ

事前に予約していたおかげで、緊張しつつもスムーズに入室できました。
待合室には、不妊治療に関する雑誌や、スマホで精子濃度を測定できるキットが置いてあり、少し驚きました。
↓これです
そんな驚きがありつつも、空間の雰囲気は落ち着いており、リラックスできる場所でした。
問診票の記入
まずは、問診票を記入しました。
内容は病院での問診票に似ており、名前や年齢、夫の年齢、結婚した年齢、住所、妊活期間、病歴(病名や通院中の病院)、相談内容、日頃気を付けていること、喫煙の有無などを記載しました。
いよいよ対面での相談がはじまります
次に奥の席へ案内され、対面での相談が始まりました。
カウンター越しでの会話だったため、応接室のような堅苦しさはなく、リラックスして話せる雰囲気でした。
担当してくださったのは、助産師資格を持つ不妊カウンセラーの方。
優しく共感しながら話を聞いてくださり、安心して相談を進めることができました。
相槌を打ちながら、私の話をしっかりと聞いてくださるので、自然と心の内を話せました。溜まっていた気持ちを吐き出すと、思わず涙がこぼれそうになりました。
福岡の病院や医師情報に詳しい
最初に問診票に記入した基本的な情報(年齢や住所など)を確認した後、今までの治療歴や担当医の名前について尋ねられました。
医師の名前を伝えると、「あの先生ね!」とすぐにピンと来てくださいました。
妊活を始めてから、私は3名の医師にお世話になっていますが、名前を伝えるだけでそれぞれの特徴を把握されており、地元の相談センターならではの強みを実感しました。
医師の人柄を知っていることで、相談もスムーズに進みます。愚痴も言いやすいです。
今までのモヤモヤがスッキリ解決!
私が抱えていた不安やモヤモヤをしっかりと聞いてくださった上で、「セカンドオピニオンを受けて、他の医師の意見を聞いてみると納得できる方向性が見つかるかもしれませんね。」とアドバイスをいただきました。
これまで他の病院に行きたいと思いながらも、かかりつけ医がいるため「他の病院に行っていいのか」「嫌な顔をされるのではないか」「大きな病院に通っているから、これ以上の病院にはかかれないのではないか」と不安に感じ、誰にも相談できずにいました。しかし、そのアドバイスをもらって、一気に気持ちが軽くなりました。
さらに、妊娠の基礎知識についても詳しく教えてもらい、今まで受けてきた検査がどの部分を確認するためのものだったのかをしっかり理解できました。
また、不妊治療としての人工授精や体外受精についても詳しく説明していただき、体外受精に対するイメージが想像以上に変わりました。
今朝まで体外受精は絶対にしないと決めていたのに、今では受けてみるのも一つの選択肢かもしれないと思えるようになりました。
風疹抗体検査を受けておこう!
「風疹抗体検査を受けましたか?」と聞かれました。
風疹抗体検査は、体内に風疹の抗体があるかを調べる検査です。
風疹は通常軽症で治りますが、妊娠中に感染すると赤ちゃんに障がいを引き起こす恐れがあります。
特に、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの方は予防接種を受けていないため、抗体を持っていないことが多いとされています。予防接種を受けていても抗体の確認が大切で、抗体が足りない場合は再接種が必要になります。
私は該当しない年代で、今まで受診した医療機関で風疹については言及されなかったため、検査を受けていませんでした。
福岡市では、妊娠希望者やその配偶者、同居者を対象に、無料で風疹抗体検査を受けることができます。
また、抗体が不足している場合には、風疹予防接種の費用が一部助成されます。
詳しくは福岡市のホームーページをご確認ください。
福岡市の制度を教えてもらえるのも、福岡市が運営している相談センターならではのいいところです!
葉酸が大事!
最後に、「葉酸は必ず摂ってください!」と念を押されました。
今まで胎児の病気リスクを下げるだけと思っていたのですが、胎児の二分脊椎の予防だけでなく、妊活のサポートや流産予防にも効果があるとのことです。
アメリカでは妊婦や妊活中の女性にとって必須のサプリメントとして広く認識されていますが、日本ではその重要性が十分に伝わっておらず、胎児の病気が多いという報告もあるそうです。
葉酸は厚生労働省も推奨しているビタミンで、1日400mgが目安ですが、妊娠を希望している場合は1日800mgが推奨されています。サプリで摂取するのが最も効果的です。
ビタミンや鉄分も大切ですが、これらをまとめた妊活サプリは価格が高くなりがちです。毎月の出費を抑えたい場合は、まず「葉酸」だけを摂取するのが良いとのアドバイスをいただきました。
4|終了
そんなこんなで面談終了。
なんと、2時間もじっくり話を聞いていただきました!
妊活についてこんなにじっくり話を聞いてもらえたのは初めてで、とてもありがたい時間でした。
また、どの病院が良いかや他の医師への相談方法など、ネットでは得られないリアルな情報も教えてもらえました。
この訪問を通じて、不妊治療への理解が深まり、次に進む勇気を持てた気がします。
最後に簡単なアンケートに答えて、葉酸サプリの試供品をいただいて帰りました。
こんなにじっくり話を聞いてもらえるなんて、本当に救われました。
しかも、市の相談窓口なので無料で利用できるのも嬉しいポイントです!
※こちらの体験談はあくまで参考としてご覧ください。詳しくはご自身で実際に足を運んで確認してください。
施設情報


| 施設名 | 福岡市プレコンセプションケアセンター (旧:不妊・不育専門相談センター) |
| 住所 | 福岡市中央区天神1-8-1 福岡市役所 地下1階 |
| 電話 | 080-3986-8872 |
| 相談時間 | 10:00〜17:00(月・火・木) 12:00〜19:00(水・金) 12:00〜17:00(第2・4土) |
| URL | https://fukuoka-funin.or.jp/ |
道順はこちら

1. 福岡市役所に向かいます
天神にある福岡市役所に向かうと、いくつか入り口がありますが、どこから入っても大丈夫です。
私は正面入口から入りました。

2. エレベーターで北側へ
入口を入ったら、北側にあるエレベーターを探して、そこに向かいましょう。

3. 地下1階へ降りる
北側のエレベーターで地下1階まで降ります。

4. 案内板に従う
地下1階でエレベーターを降りると、案内板がありますので、それを頼りに進んでいきましょう。

5. 福岡市プレコンセプションケアセンター(旧:不妊・不育専門相談センター)へ
そのまま指示に従って進むと、左側に「福岡市プレコンセプションケアセンター(旧:不妊・不育専門相談センター)」が見えてきますよ。

6. 到着!
無事に辿り着けてよかったです!

最後に
妊活に悩んだとき、相談できる場所があることを一人でも多くの方に知っていただけたら嬉しいです。
実際に利用してみて、専門家からのアドバイスで心のモヤモヤが晴れました。
もちろん、すべてが解決するわけではありませんが、相談できる場所ができたことで、前向きに妊活を考えられるようになりました。
妊活で悩んでいる方は、ぜひ「福岡市プレコンセプションケアセンター(旧:不妊・不育専門相談センター)」に足を運んでみてください。
少しでも安心して妊活を進められるよう、心から願っています。


